セレモニーホールとちのき会館

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家族葬をしたいと思っています。

テレビ、雑誌など情報が入り混じる世の中「家族葬」という言葉が一人歩きしています。

さて、家族葬にしたいと思った当家の方、なぜ家族葬にしたいのか考えてみたことはありますか?うちは家族が少ないから、お金をかけたくないから、煩わしいことを抜きにうちうちで葬儀を済ませてしまいたい。などなど、家族葬に対する都合の良い先入観はたくさんあります。

また家族葬という言葉が聞きなれるようになってきてからよく聞かれるようになったデメリットは、家族葬は葬儀後が大変だ、という話です。

話を最初の部分に戻して考えてみましょう。

「家族葬」を希望する当家様は以下に分かれます。

①故人様の生前のご意向。

②お年寄りのご夫婦2人暮らしで連れ合いが亡くなり、子供がいない。

または、都会からこちらに越してきて間もなく、知り合いもいないし親族もいない。

③葬儀にお金がかかりすぎることが嫌だと思う。

④煩わしい人付き合いや形式ばった葬儀というものがどうしても嫌だ。

⑤家族葬という言葉をよく聞くのでなんとなく家族葬がいいかも。

ではそれぞれに対して家族葬向き不向きチェックをしてみます!

①→故人様生前のご意向を尊重することは大切です。

しかし不思議なもので故人様の生前のご意向が家族葬だった場合はご遺族は故人様のご意向を尊重されることがほとんどで、反対に故人様生前のご意向が盛大に葬儀をあげてくれ、というものだった場合は故人様のご意向を尊重されないことがほとんどです。

これを考えると故人様のご意向通りに進めるのも、変えていくのもご遺族の意思でよいのではないかと思います。故人様が生前中にどれだけ一生懸命生きていってくれたのか、のこされた家族や地域の方達にしてくれたこと、いろいろな思いの中で故人様に対する遺族の感謝の思いをどういった形で伝えるのか、それを考えて葬儀の形態を選択しましょう。故人様の生前のご意向は遺族の方へのご負担を減らすための思いやりとして感謝してうけとり、ご遺族様が故人様にふさわしいと思う葬儀をされることをお勧めします。

②→家族葬を希望する当家 5つの中で②が一番家族葬に向いています。

家族葬とは本来であれば親戚を含めても20人以下で営まれるお葬式だと当社は考えております。通夜、告別式と平均して10人前後の参列者で行われます。

あの親戚は何人でくるだろう、あちらの親戚はつれあいも連れてくるかしら?こんな風に人数に予想がつかない場合は家族葬ではなくなることが殆どです。

この②番のようにぱっと考えても10人以内しか参列者が浮かばない、そんな当家には大切に優しく家族葬をすることをお勧めします。

③→葬儀にお金がかかりすぎる。

たしかに葬儀の低価格化がすすんできたのはここ10年以内。

当社で葬儀式場を始めた20年以上前では 葬儀屋の暴利が横行していました。バブルの名残もあったのでしょうが、葬儀が派手、というより、世の中お金が余っていた時代なにかに使いたくて仕方のなかった人も多かったのでしょう。葬儀の価格はあってないようなもの、古参の葬儀社にはそういった考えの会社も多く、きっとその時から続いている葬儀社さんはその時代にたくさんの蓄えを作ったんだと思います(だから葬儀屋って儲かるんでしょ?と言われることがおおいのかなあ)

葬儀にかかるお金は大きく分けて4つ。

A)葬儀費用(葬儀を行うのに必要なお金、棺や祭壇など)

B)変動費 (当家によって数の変わるもの、お料理、返礼品など)

C)付帯費用(当家によって必要、不必要、ランクの変わるもの、写真、霊柩車など)

D)宗教者へのお布施

不必要にお金をかけすぎることはないと思います。ひとつ念頭においていただきたいのは、家族葬ということは会葬にくる方がいないためお香典がほぼありません。したがって家族葬の場合の葬儀費用はすべて当家の負担するものになるということ。反対に一般葬にするということは返礼品、お料理などお金がかかる部分もありますが、会葬者がお香典を持参するため葬儀費用は当家が全部もつものになるわけではない、ということです。

一概にお金がかかりすぎるから家族葬にする、という考えの場合は家族葬に不向きなことが多いです。信頼できる葬儀社と事前相談などでしっかりと話し合うことが必要です

④→煩わしい人付き合いや形式ばった葬儀に抵抗がある。

現代は個人個人の主張や自立を重んじる時代になり、煩わしいことを好まない風潮があります。たしかに昔ながらの葬儀は形式がたくさんありましたが、現代は普通の葬儀でもだいぶ簡素化されてきています。 故人と向き合う時間、支えてくれたまわりの人に感謝する時間として、また葬儀をすることによって施主様が人としての経験の階段をひとつのぼるための式と考えてみると通夜、葬儀の2日間くらいは多少の煩わしさは経験してもいいのではないかなと 私は考えます。

もちろん、無理にとはいいません。どうしても抵抗がという場合は、葬儀があることを周りには告げずに家族葬を行うというのはいいのではないでしょうか?

⑤→家族葬という言葉をよく聞くのでなんとなく家族葬がいいかも。

あきらかに不向きです。 というよりイメージで思い込む前にまずは葬儀社に相談が必要です。

最初から「家族葬」と決めて相談にくる喪家様は全体の80%。しかしお話をお伺いしているうちにだんだん変わってくるのがほとんどなので、家族葬という固定概念にしばられずご相談してみてください。