田舎の地域性を甘くみてはいけません。喪主様は近所の方との付き合いがないからと思うのは当然ですが、お亡くなりになったご両親は生前中その地域に長年住んでいらっしゃいました。近所の方、地域の方とは家族のように毎日顔を合わせて過ごしていたかもしれません。
喪主様は知らなくてもお父様と最後のお別れをしたい地域の方はたくさんいるのかもしれませんし、お父様がおつきあいで他の方のご葬儀に出されたお香典を今度はお返ししたいと思っている方もたくさんいるかもしれません。葬儀という区切りによって、人は心が安らかになります。(これもグリーフケアの一環ですね)
ご家族もお別れに悔いを残したくないように、生前中に関わりを持った方達もお別れに悔いを残したくないと思っておられる方がいます。会葬者を家族だけに限定せず(家族葬とは親戚もほとんど呼ばない家族だけで見送る式のことです。)今までお世話になった周りの方達への感謝も含めて来たい方が参列できる小さなお式にしてみるのも方法だと思います。
参列してくれた方から喪主様も知らなかった生前中のお父様のお話を聞くことができたり、思いがけない自分にとっての気づきの式になるという嬉しいおまけもついてきます。
もちろん当家の希望が最優先になりますので、家族葬が希望であれば対応してくれる葬儀社が大多数です。とちのき会館では喪主様並びに故人様の希望、地域の状況も踏まえ短い時間ではありますがスタッフが長年の経験も踏まえてお力になれるよう努力しています。